かんざえもん

文章を書いている間の脳みそのドライブ感を楽しみたいブログ

筍について

 

僕の知る限りでは、筍は、食べるものが少ない春の時期に食べるものとして、中国から輸入されたものである。

冬は野菜が育たないので、春のちょうど桜が咲いたあたり、筍が出る時期は、畑から収穫するものがない。だから、ハウス栽培がなく、季節の旬の野菜しか採れなかった昔は、筍だけが春に飢えをみたすものだった。中国から竹を持ち帰った僧の筍持ち帰り動機も、春に飢える人を救おう、というものだったと予想する。

 

一方、現代では、ハウス栽培が可能になり、季節に関係なく、野菜が採れるようになった。あるいは食料を他の国から輸入すれば、「冬明けに食べるものがない」なんてことはなくなる。そうして、筍はだんだんと食されなくなり、放置される竹林が増えて、放置竹林問題が生じることとなった。

つまり、筍需要減の敵は、一つには、ハウス栽培。一つには、海外からの食糧輸入である。しかし、海外からの食糧輸入という発想と、竹の海外輸入という発想は同根なので、そちらは批判に値しないと思う。海外輸入を批判すると竹の輸入も批判されなければならない。

日本の食料自給率が下がっている、というのは問題視されているが、2chひろゆきが外国から安い食料が買えるなら、外国と仲良くして安い食料を輸入すればいいのではないでしょうか、と言っていて、有効な反論を特に思いつかない。ただ、わざわざ遠い外国から運送コストをかけて、日本にまで持って来なくとも(主にアメリカやブラジルから来る模様)自国で作った方がなんとなく安上りな気がする。が、実際の経済の現実では、海外から時間と運搬車を使って日本に持ってきた食料の方が安い。なんでだろうね。海外の大規模、機械農業で人件費とか削ってるからかな。

 

 

筍はそうして、嗜好品になった。食べなくてもいいけど、好きだから食べる、というもの。しかし、嗜好品の中でもイチゴほどには人気がない。イチゴは老若男女問わず人気がある。甘いし、収穫から食までがかなり短いし、それなりに安い。

一方で筍は、味があるのかないのかよくわからないし、山のものだから収穫から下処理、調理と面倒で大変だし、「値段が高い」というイメージがある。そして年齢層としては上の方の人にしか需要がない。けっこう嗜好品の中でも人気はないのではないかと思う。明らかに衰退商品、Not売れ筋商品、という気がする。マーケット感覚からすると。

筍が戦える場所は、旬の野菜という旬フィールド、漬物や懐石料理などの和食フィールド、、くらいではなかろうか。筍はハウス栽培ができないから、食べようと思ったら春の時期しかない。そして春の時期にしか食べられないから保存という発想が生まれて、漬物になる。

 

書いていてふと思ったのだが、イノシシはけっこう筍が好きで筍がよくかじられている。で、豚もイノシシの親戚なんだから、豚のエサとして筍を与えたら、美味しい豚が育つのではなかろうか、というアイディア。どうだろうか。

 

 

おわり